FDワークショップ

小学校,中学校,高校の先生って,
一応,大学で,教職に付くためのトレーニングをして,
教員免許状を取得しなければ,なれませんよね。
 
でも,大学の先生って,
大学や大学院で,大学の先生になるための
レーニングを受けるわけでもなく,
極端な場合,大学の研究室で,学生として研究してて,
そこからすぐ大学の先生になる場合もあるんです。
 
ということは,研究面での卓越した知識や経験はあっても,
それを学生にどう教えるか,といった教育的な技術とかは,
必ずしも,全ての大学の先生が備えているとはいえないわけです。
 
一昔前なら,「大学でするのは講義であって授業ではない」とか言って,
淡々と自分の研究について,語るだけの講義なんかも結構あって,
それはそれで,許されていたようなところがあったのですが,
最近では,大学もそういうわけには行かなくなってきています。
 
大学の先生といえども,教育者であることに変わりはないので,
ちゃんとした教育技術を身につけるべき,ということで,
大学内でも,大学の先生を対象にした教育技術研修のようなものが行われます。
 
私は,今年,この大学の先生の教育技術を向上させるための,
FD(ファカルティ・ディベロップメント)委員会の委員になっています。
で,昨日から,今日にかけて,このFD委員会の企画で,
ワークショップに行ってきました。
 
大隈少年自然の家で,2日間缶詰状態で,
大学での教育活動はどうあるべきか,について,徹底議論です。
今回のワークショップのテーマは,「授業評価」についてだったのですが,
若い先生から,ベテランの先生まで,幅広い方の意見を聞くことができました。
 
学生が,大学の先生の授業を評価して,それを授業改善に生かす
ということは,最近ではよくなされるようになってきたのですが,
「学生は単位を握られているので,本音で意見を書けない。」とか,
「ろくに出席もしていない学生が,文句ばかり書いて困る。」とか,
まだまだ問題は多いようです。
 
今回は,大学の先生方だけが参加するワークショップだったのですが,
こういったテーマなら,学生も交えて,徹底討論というのも,
面白かったかもしれませんね。
 
先生側,学生側,双方に言い分はあると思うし,
授業評価を実施することによって,大学の教育活動が改善されるのならば,
こういったことは積極的にやったほうがいいんでしょうね。
 
これまで,大学というところは,研究活動は非常に評価されるのですが,
教育活動というのはほとんど評価されることがありませんでした。
だから,教育活動にあまり熱心でない大学の先生がいるのも無理はないのです。
だって,一生懸命研究して論文を書けば,出世もできるし,給料も上がる。
でも,一生懸命教育しても,それが何らかの形で,
評価されることがなかったんですから,,,。
 
これからは,学生による授業評価も含めて,教育活動も,
積極的に教員の評価要素に取り入れて,
「大学教員の仕事は,教育と研究の両方です。」と
みんなが思うようになればいいのになあ,,,,。
 
久々に,学生の教育についてまじめに考えた2日間でした,,,。
 
というわけで,

【本日の反省】
授業評価大いに結構,教育活動の評価大いに結構,
でも,評価されても困らないように,普段からがんばりましょう。
The Best Teacher of the Yearとかあったら,
ぜひ,とってみたいものです。(チャンピオンベルト付きで,,,。)