九州数学教育学会

19日,20日の2日間,九州数学教育学会がありました。
年に2回ある論文発表会の秋の例会です。
今年は,学会創立25周年ということも会って,
記念講演や祝賀会もあり,結構中身の濃い学会でした。
 
学会といえば,研究論文を発表して,
様々な示唆をいただくとともに,
自分の研究主張を世に問う場面でもあります。
今回の学会は,うちの大学院生が初めて発表する学会でした。
 
私が指導している大学院生も発表したのですが,
学会前,私自身がいろいろと忙しく,飛び回っていたこともあって,
準備の段階で十分な指導をしてあげる時間があまり取れませんでした。
この時点で,指導教員としては十分失格なのですが,
何とか,発表前日の夜中には,発表できるだけのものが
出来上がりました。
 
で,学会発表当日,
大学院生のKわしたTっぺい君は,
これまでの人生になかったくらいの緊張をしていました。
行きの電車の中からすでに無口になっており,
昼食のために博多駅内のとんかつ屋さんへ行っても,
全く食欲のわかない状態でした。
ま,気持ちは分からないでもないですが,,,,,。
 
私も,大学院生として,初めて学会発表したときは,
ありえないくらいに緊張していたものです。
別に,稚拙な研究発表をしたからといって,
学会に参加している大学の先生方から,ボコボコに殴られる
というわけではないのですが,
やはりそこは,自分の主張を世に問うということの
緊張感があるわけです。
Tっぺい君も,おそらく,そんなプレッシャーを感じていたのでしょう。
 
で,発表のほうはというと,
初めての発表にしては,落ち着いて発表することもできましたし,
いろいろと他の大学の先生方にも示唆をいただくことができました。
今回は,Wittmann研究の第一人者である高知大学のK先生も
参加していたということもあって,
学会後の懇親会でも,いろいろとご示唆をいただくことができました。
Tっぺい君にとっても,とても勉強になったと思います。
 
と,ここまでは,Tっぺい君の健闘をたたえますが,
ここからが,ダメダメ院生と呼ばれるTっぺい君の本領発揮です。
研究発表が終わったTっぺい君は,まさに
緊張から解き放たれた動物のように,元気を取り戻し,
夜の懇親会では,他大学の院生の女の子に声をかけまくる始末です。
さすが,この指導教員にあって,この院生ありというところでしょうか?
ま,彼は彼なりに緊張して発表したし,研究発表を成し遂げたという
充実感もあり,仕方ない部分もあるかもしれませんが,,,。
 
ま,とりあえずは,第1回目の研究発表を終えて,
今後の研究の方向性も見えてきたということで,
あと1年半,立派な修士論文の完成に向けて,がんばってもらいましょう。
 
というわけで,

【本日の反省】
自分の指導している大学院生が研究発表したときは,
自分が院生のときの研究発表で苦労したことを思い出し,
ちゃんと褒めて,伸ばしていきましょう。
しかし,Tっぺい君のような打たれ強い院生の場合には,
決して甘やかすことなく,今まで以上に厳しく指導をしていきましょう。