卒業研究

今日は,午前中は大学院のゼミ,
午後は,学部生のゼミということで,
1日,お勉強モードでした。
 
11月も終わり,そろそろ年末という感じなのですが,
この時期になると,卒業研究のほうが気になります。
毎年のように,私の研究室では,この時期から
バタバタとし始め,来年の初めにかけて,
卒業研究を仕上げるために,目の回る忙しさとなります。
 
毎年のことなのだから,早め早めにやっておけば,,,
と,毎年思うのですが,
そこは,年によってうちの研究室の学生さんが取り組む
卒業研究のテーマも違いますし,
なかなかうまいペース配分ができないわけです。
 
で,今年の学生さんも例外なく,ペースは遅れ気味です。
もう提出までそんなに時間はないのですが,
4人のうち,誰一人として,完成に近い人はおらず,
「本当に,今年の研究生の卒業研究は仕上がるの?」
という感じです。
 
私の研究室の卒業論文は,結構厳しいほうで,
毎年,100枚程度の卒業論文を書いてもらっています。
それまで,授業のレポート程度ならともかく,
ちゃんとした研究論文を書いたことのない学生さんたちですから,
これが相当きつい作業のようで,
いつも,卒業論文発表会の直前まで,
血のにじむような努力をしてくれています。
 
1月2月あたりは,それこそ,大学に泊り込み状態で,
毎日,パソコンに向かって原稿を書いては,
私にチェックされてボロボロになり,ということの繰り返しです。
 
なにも,そこまで学生をいじめなくても,,,
という声が聞こえてきそうですが,今まで私の研究室から
卒業していった学生さんを見る限り,
完成したときの充実感というのは相当なようで,
製本して出来上がった卒論を見ると,本当に嬉しそうです。
卒業したあとも,たまにいっしょに飲んだりすると,
「あの卒論の苦しみがあったからこそ,今もがんばれる。」
といううれしい言葉をいただいたりもするのです。
 
それから,これは卒業論文を指導していて実感するのですが,
学生さんは,論文作成を通して,かなり成長します。
文章の書き方,構成のつくり方,データのまとめ方,等々
私の研究室で苦労するほんの1年くらいの間にも,
みるみる上達していきます。
自分の考えをまとめたり,実際に文章に表したりといったことは,
こういう苦労をしなければ,絶対身につかないものだと思います。
その意味でも,せめて,先生になる前に,
こういった研究の能力を身につけてもらいたいと考えています。
 
ま,せっかくの大学生活ですから,
4年間のうち,最後くらいは死ぬほど努力してというのも,
なかなかいいものなんではないでしょうか?
と,勝手に結論付けて,今年の学生さんにも
がんばってもらおうと思います。
 
これから2ヶ月くらい,きっとつらい日々になると思いますが,
ぜひがんばって,いい卒業研究を残してください。
私も,微力ながらお手伝いします,,,,。
 
というわけで,

【本日の反省】
研究をまとめ,論文にするという能力は,
丁寧に指導しなければ決して身につきません。
学生さんには,常に丁寧な指導を心がけましょう。
決して,「人間って,そう簡単に壊れないから,
とにかくやれ!」みたいな乱暴な指導はしてはいけません。