またまた出張授業

昨日まで,広島出張でお好み焼きを満喫しましたが,
今日からはまた新しい週,ということでお仕事です。
今日は,加治木町の柁城小学校というところへ出かけて,
小学生のちびっ子たちと授業をしてきました。
 
今回は,柁城小学校の今後の研究に向けて,
一つのアイデアを示す,ということで,
以前,喜入小学校でも扱った
「数のピラミッド」という題材での授業です。
授業の進め方,子どもたちの扱い方,という点では,
小学校の先生方にかなうわけはありませんが,
そこは,私も数学教育学研究者の端くれです。
授業をいかにデザインしていくのか,
題材をどういった形で子どもたちに提示していくのか,
といったあたりを提案できれば,と思ってがんばってきました。
 
この「数のピラミッド」は,喜入小学校のときもそうでしたが,
問題が結構難しく,子どもたちも苦労するのですが,
それだけに,解決できたときの喜びは大きいようで,
一生懸命に苦労しながら取り組んで,
何とか解決にたどりついて喜ぶ子どもの姿を見ることができました。
 
算数の授業っていうと,教師の立場からすると,
どうしても,難しいことをどう子どもたちに分かりやすく教えるか,
ということに目が行きがちなのですが,
「どう教えるか」,ではなく,「どう考えさせるか」を主眼に置くと,
授業の捉え方が全く違ってきます。
もちろん,教科書の内容は,ちゃんと教えないといけないし,
教えるべきことはちゃんと教えることは必要なのですが,
それだけに終始するのではなく,
子どもがどんな数学的活動をするのか,どんな数理を構成するのか,
そのためには,どんな授業をデザインすればいいのか,
ということを考えて,授業を構成していくことも必要だと考えています。
もちろん,こういった授業づくりというのは,
ちゃんと基礎的なことの指導ができる学校でなければ,難しいのですが,
柁城小学校の場合,更なるステップアップということで,
新しい授業作りにチャレンジしてもらえれば,と思って,
今日の授業を提案しました。
うまく伝わったかどうか,自信はありませんが,
一つの研究のモデルを示せたとしたら,大満足です。
 
さて,今週を乗り切れば,週末は,約1ヶ月ぶりのお休みです。
久しぶりに,颯汰くんと遊べるように,がんばりたいと思います。
 
というわけで,

【本日の反省】
学校現場の先生方が,算数の授業の力量を高めていけるよう,
様々な面から,しっかりバックアップしていきましょう。
決して,学校を訪問したときに,校長先生に加治木饅頭を
要求したりしてはいけません。